「まだ水は出る」が落とし穴
浄水カートリッジは、交換時期を過ぎても見た目には何も起きません。水は普通に出ますし、味も急に変わるわけではありません。これが交換を先延ばしにしやすい理由です。
しかし内部では次のことが起きています。
① 除去性能が落ちる
カートリッジの主役は活性炭と中空糸膜です。
活性炭は表面の微細な穴に汚れを吸着しますが、穴が埋まると吸着できなくなります。スポンジが水を吸えなくなるのと同じで、容量には限りがあります。塩素やカビ臭を取る力が落ち、やがてほとんど素通りになります。
中空糸膜は細かい穴で濁りや雑菌を濾し取りますが、こちらは逆に目詰まりして水の出が悪くなる方向に働きます。
② 雑菌が繁殖する
これが実際には最も注意すべき点です。カートリッジ内部は常に湿っていて、活性炭に有機物が溜まった状態は雑菌にとって好条件です。
特に注意したいのは次のケースです。
- 長期間使わなかった後(旅行・帰省など)— 停滞した水の中で雑菌が増えます。使用再開時は数回ぶん流してから使ってください
- 高温期の放置 — 夏場は繁殖速度が上がります
- 交換めやすを大幅に超えた使用 — 蓄積した有機物が栄養源になります
浄水器は「塩素を取る」機器でもあるため、塩素による殺菌効果がなくなった水を溜めていることになります。この点は水道水そのものより注意が必要です。
③ 水の出が悪くなる
目詰まりが進むと、ポット型なら落ちる速度が遅くなり、蛇口直結型なら浄水の勢いが落ちます。これは分かりやすいサインなので、気づいたら交換時期です。
メーカーの交換めやす
| 製品 | 交換めやす | ろ過水量 |
|---|---|---|
| ブリタ マクストラプロ | 4週間 | 150L |
| クリンスイ MONO用 MDC01SW | 3か月 | 900L |
| トレビーノ カセッティ MKC.MXJ | 約2か月 | 600L |
| トレビーノ カセッティ MKC.SMX | 約5か月 | 1500L |
期間とろ過水量の両方が基準です。1日に大量に使う家庭なら、期間より先に水量の上限に達します。逆に使用量が少なければ期間が先に来ますが、使わなくても雑菌は増えるので期間で区切ってください。
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交換周期の違いをどう見るか
上の表で目を引くのは、トレビーノの5か月タイプ(MKC.SMX)です。交換の手間が少なく、1日あたりのコストでも有利になりやすい選択肢です。
一方でブリタの4週間は短く見えますが、これはポット型でろ過水量が150Lと小さいためです。使う量が少ない家庭なら、期間いっぱい使い切れないこともあります。
交換頻度を減らしたいなら、本体を選ぶ段階でろ過水量の大きい方式を選ぶという考え方もあります。
忘れないために
カートリッジ交換で最も多い失敗は「忘れる」ことです。
- 交換した日を本体にマスキングテープで書いておく
- スマホのカレンダーに次回交換日を入れる
- 交換インジケーター付きの機種なら、電池切れに注意する
当サイトでは各製品の交換めやすと1日あたりのコストを掲載しています。買い置きの判断にお使いください。